カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(融点)> No.15
No.15 パンダパーン
水彩,B5用紙 裏面:ドラゴンぽい下書きボツ案 |
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解説:
僕作。薄すぎて非常に見にくいが、目にすごいクマがある原住民風の男が描かれている(7:3分け)。脇腹に喰いちぎられたあとがあり、頬はげっそりしている。手にはヤリとよくわからない楯。左足はなぜか義足だ。 言い訳はNo.14に書いたが、正直、こんなの描いた自分がかなり嫌だが、この作品は ですが、所長はKKKとはあくまでも無関係です。以上。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(融点)> No.16
No.16 漂うイメージ
水彩,B5用紙 裏面:白紙 |
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解説:
U作。No.9からのシュール作品群の最終形態がこの作品。もちろん「新入生歓迎」というコンセプトとは一切関係の無い完全な独走状態であり、もうここまで来てしまうとむしろ爽やかですらある。 さらに、このイメージは実は「文芸部」のそれではない。作者がある人物に向かって「動物では何が好きか?」という 無意味さに逃避することによってかろうじて現実との接点を回避しようとしたシュール作品群はここで終焉を迎え、次作から、現実を正面から見据えたテーマ、すなわち「ダメ人間」のオンパレードになっていく。乞うご期待(T-T) 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.17
No.17 骨抜きにして・・・
水彩,B5用紙 裏面:1996年文化祭用ビラ |
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解説:
I作。「骨抜きにして・・・」と言っているわりには、すでに相当骨抜きになってしまった様子がストレートに描かれている。ネクタイのこいつは誰なんだろうか。ていうか、右足とか、一体どうしたんでしょうか。まあ、いいけど。 スーツと文芸部とを関連づけることは今となっては完全に不可能だが、おそらく作者は、霞ヶ関のスーツたちによる法案骨抜き化を早くも洞察し、痛烈に批判していたのではなかろうか。描かれた時代を考えればかなりするどい指摘である。さらに、彩色やデッサンのやる気の無さは圧倒的で、うっかりすると「税金なんて払いたくないんですけど」状態になる。これぞ風刺画である。 ・・・というように、新入生歓迎看板案としてはもちろん、単なる絵として突っ込もうにもかなりしんどい作品群が「凝結点」ギャラリーである。つまり、"寒い"。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.18
No.18 あきまへんわ。
水彩,B5用紙 裏面:白紙 |
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解説:
I作。実はこの作品については評価がまっぷたつに分かれていた。もちろん、常識的には新入生を勧誘する気持ちなどこれっぽっちも感じられないためそういう意味では「あきまへん」が、逆に、これを立て看板にして(あくまでも当初の目的はタテカンの案だった)、他のサークルのそれと並べれば、圧倒的な存在感があるんではないか? むしろ「ええんちゃう?」なのではないか、そういった双方の意見に分かれた。 ただ無邪気に書き続けていたわけではないことを含めて「一応こういうこともあったよ」という意味合いで書いたが、冷静に観てほしい。<埴輪>である。<シェー>である。自主性に任せられているとはいえ、先輩方を納得させられないなと感じた僕たちは更なる精進を続けることになったのだった。 それにしてもこの絵、解説していてかなり脱力する。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.19
No.19 おいで(ver.グレイ)
鉛筆・水彩,B5用紙 裏面:白紙 |
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解説:
U作。仮に、この案が身の丈ほどの立看に採用されていたならば、間違いなく「脅迫」の域に達したであろう作品。オリジナルのキャラクターが何なのか皆目見当がつかないが、変にリアリティーがあるうえによどみなく描かれているため別の意味で怖い。 というか、この「看板」を見て「行こう!」と思う者は相当 この作品、実は意図したコンセプトのもとに描かれている。それまでは思いつくまま描いていたものの、テーマの偏りを無くす(選びやすくする)ために「恐い系」で描かれたのだ。よかれと思ってやったことがどこかで間違った典型、と言えよう。 文責:所長 |
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No.20 こわくないよ・・・
水彩,B5用紙 裏面:白紙 |
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解説:
僕作。趣旨はNo.19で説明した通りで、「怖い系」を意識して描いたものだ。当時は自分では怖いとは全く感じなかったが、色使いといい、視線といい、そしてこれを描いた自分といい、かなり恐怖だ。 さらに、もはや<文芸部>の文字すら無いとは何事だろうか。 ところで、モデルとなるキャラクターはおそらくバットマンだが、もしかしたらバードマンかもしれない。というか、(今気がついたが)バットマンとバードマンて容姿やネーミングが酷似していないか。「バードマン」のお茶目キャラに騙されるところだったが、バードマンはきっと来日中のバットマンだったに違いない。マンガでも日本は子分なんだね☆ 他に解説すべきことはない。できれば焼却したい。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.21
No.21 首、長くなっちゃった
水彩,B5用紙 裏面:1995年学園祭用ビラ |
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解説:
僕作。<(待ちくたびれて)首、長くなっちゃった>の意味。全作中、かなり洒脱な部類に入るが、このデザインの脱力度から考えて、鑑賞者がそこまでのヒネリを押さえてくれるかどうかはかなり疑問である。さらに、「勧誘前に諦めた」感が蔓延しており、これについては致命的ですらある。 描く際に気を配ったのは、5人がそれぞれ異なる個性であること、だった。「待っている」のは部員のはずである。その部員たちがそれぞれ違った魅力をもっているよ、ということを表現したかった。が、結果はどうか。女性・モヒカン・M字ハゲ・坊主・緑色のクリーチャー。「宇宙人」はいいですヨ、もう。けどさ「坊主」って何だよ。大丈夫か? 二十歳の僕。 次作以降、No.22〜25において、「大丈夫ではない僕」が証明される。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.22
No.22 いいじゃないか裸夫がいても
水彩,B5用紙 裏面:第66号水戸文学広告 |
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解説:
僕作。・・・。 うん。いいですよ、「裸夫」がいても。その発想があっても、まぁ、いいです。が、このやる気ゼロなデッサンは何だ。あれですね、発想に技術が追いついていない典型です。<痛い>といっても鈍器で殴られている感じではありません。包丁。柳刃包丁が肝臓まで届く感じで切腹しつつ、技量の無さを無意識に、痛烈に自己批判しています。もちろん、批判している対象は画才ではないですよ。 さて、久々の裏面紹介なのですが、『水戸文学』の広告ビラが印刷されていました。パッと見、かっこいいですし、「売りたいな☆」みたいな純粋さが感じられて好感度が高いです。ただ、文面をよく読むと、誰がお書きになったのか知りませんがかなり恥ずかしい。ある意味、自分の作品を読むよりも恥ずかしいですね。と、またもや話をそらさざるを得ない状況。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.23
No.23 ぼーっとしていても作品はできっこない
水彩,B5用紙 裏面:白紙 |
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解説:
僕作・・・。 えっと、消えかかってますが、「ぼーっとしていても作品はできっこない」と書かれています。だから「入部しろ」ということだったのでしょう(たぶん) ただ、この人・・・いったい何なんでしょうか。作品を書く前にしなければならないことがたくさんあるんではないでしょうか。シャーペンを持ってますが、この後、広げた指の間を高速移動させる遊びしかしないような気がしてなりません。 ただまあ、一般論ていうか個人的意見ですが、「こんな感じで作品書いてんじゃねぇの?」みたいな小説がネット上にはたくさんありますよね。 てことで今回も解説の筋をすり替えてみましたが 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.24
No.24 尾藤優
水彩,B5用紙 裏面:『超音波探偵』p.3 注)裏面には「豆腐屋」という単語が18個もあります。 |
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解説:
僕作。「似顔絵シリーズ」第1作。 突然だがこれは誰だろうか? 濱口優? 尾藤イサオ? いいえどちらも不正解。モデルは、映画『ファイナル・プロジェクト』のジャッキー・チェン(1996.12公開)。左肩に小さくイサオと書いてありますが、無視するように。 描くネタがあまりにも無くなり、その辺にあった映画のパンフをそのまま模写してみた結果、かなり爽やかな感じになった。1997年くらいまで「自分探し」とかいう軟弱な言葉が流行っており(その後「癒し」なんて言葉になりましたけど)、当時「こんな言葉で新入生を 全42作品中、たとえば「渋谷に掲げられるデザイン」としては唯一許可が下りそうな作品である。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.25
No.25 宮沢=ジョディー=オング
水彩,B5用紙 裏面:『超音波探偵』目次 |
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解説:
僕作。「似顔絵シリーズ」第2作。 さてここで問題です。これ、誰でしょうか? ジュディー・オング? 宮沢りえ? いいえどちらも違います。よく見てよ、金髪じゃん。 答えは衝撃のジョディー・フォスター。だから英語で"Join us."なんですよね〜。 僕、10代の頃は、今と比較にならないくらい映画を観ていたんですが、その中でも特にジョディーが好きだったんです。『ロードショー』かなんかのポスターを部室にも張ってたっけ(自宅でやれ)。我ながら渋い好みです。なので、ひどい出来に腹が立って「失敗」。でも一応とっておきました。面白いので。 最近は加藤ローサが好きです 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.26
No.26 GET you.
水彩,B5用紙 裏面:「TRIPLEX」と描かれてあるらしいデザイン画 |
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解説:
僕作。似顔絵を脱出し、8作続く一大ジャンル、「ストレートメッセージ・シリーズ」その1。 勧誘が目的なので「そのまんまだろ」という印象が強いが、実は元ネタがある。SMAPに『蒼い稲妻』とかいう歌があり、そのサビ導入の決め台詞だ。 僕らは「ジャンクション」や「ゲッチュー」などといった響き重視(?)の単語を特に長距離ドライブなどで頻繁に用いており、「ゲッチュー」はその中でもかなり使用頻度の高い単語だった。と、まあ、語彙レベルを上げて書いているのでそれっぽいが、考えてもみてほしい。ドライブ中、ナビが「ジャンクション」と何度もつぶやき、僕が「ゲッチュー」。「チャンピオン」(響き重視)と僕がつぶやけば、まさかの「サンデー」。客観的にはかなりあぶない学生だが、もちろん墓まで持って行きたい思い出である。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.27
No.27 おいで(ver.放射能)
水彩,B5用紙 裏面:『超音波探偵』目次 |
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解説:
I作。 「ストレートメッセージ・シリーズ」その2。 「おいで」にはこんなのもあったが、今回は趣を若干変え放射能マーク(radio activity)が誇り高く描かれている。表面的な「おいで」の意味(COME ON!)とは真逆の、非常にシリアスな危険性が象徴的に表現されている。 ところで、「このradio activity……、なんかおかしくないか?」と思って今回調べてみたところ、すっごく間違っていることが判明した。正解はこれ。当時は参考資料など無く、それまでの人生経験の全てをぶつけて描いていたことが証明された感が漂う。ちなみに調べている途中、正解がデザインされたTシャツも発見したのだが、モデルがこれから何をしようとしているのかが気になって最近よく寝られません。 文責:所長 |
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カテゴリ:映像> 目次 > 30時間の奇跡 > 「30時間ギャラリー」(凝結点)> No.28